サイクルキャップを製作し始めて、もう15年くらい経つと思う。
最初は、相方が持っていた自転車レースや自転車メーカーのプレミアムで作られたサイクルキャップがかっこいいし、自転車に乗るときに便利やん…なくらいの気持ちで、ちょっと真似て作ってみたのだった。
ヨレヨレの使い古した外国製サイクルキャップを1つバラバラにして、パターンを写した記憶がある。
作るのは簡単そうに見えたが、ちょっとした部分の縫いを失敗すると、綺麗な形が出来ないことがわかり、苦戦。
布の素材でも随分と違う感じの帽子になってしまうし、厚い生地だと綺麗な形にならない。サンプル製作しているうちにどんどんハマっていってしまい、気付いたら数えきれない数のサイクルキャップを作って…今日に至ります(笑)
柄に惹かれてアメリカンコットンで作っていた時期もあるけれど、わりと暑い。
なので、麻(ヘンプ)素材で作るようになった。しかし、無地の麻布は作っていて楽しさが少々減ってしまうのだ。
模様や柄のない生地では物足りなさを感じ、薄くてオリジナルで作れる素材を探していたところ、辿りついたのが日本古来の手ぬぐいだった。
汗をかいても薄いので風通しが良く蒸れないし、洗ってもすぐ乾く手ぬぐい。昔の人の知恵って素晴らしいですね。
そして、現代にはおしゃれな柄の手ぬぐいが沢山作られているという幸運。
手ぬぐいショップに行けば、サイクルキャップにしてください…
と並んでいるようにしか、もはや見えない。作り手の私には(笑)
ワンサイズで後ろにゴムを付けて販売していたサイクルキャップだが、頭周りがみなさんずいぶん違うという事がわかった。
今は、セミオーダーという形で、購入の時に頭周りを測って頂き、ゴムの強さを調整して製作している。
あんまりゴムが強いと頭が痛くなっちゃうし、緩すぎると自転車で走行中に風で飛んでしまう。その加減はとても大切だ。
大きなサイズや、子ども用の小さなサイズを頼まれることも増え、カスタムオーダーも受けている。
白猫屋のサイクルキャップは、たくさんの需要は無くても必要としている人がいるならいつでも製作します。
自転車ライフに彩りを加え、楽しんでほしいから。
白猫屋サイクルキャップのお求めは、こちらから。
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