感染予防とはいえここ2年、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)の影響で人と会う機会がすっかり減った。それが何の疑問もなく「あたり前の日常」になってしまった。何も考えず、そんな日常を受け入れている自分に気づき反省。今年は会いたい人にはどんどん会いに行くと心に決め、連絡を取り、予定に入れている。

そんな人物のひとり、国際協力募金協のバザーのとりまとめをしている自転車仲間が、タイミングよく近くで仕事があったと言って会う機会があった。近況を報告しあい、自転車生活やら社会問題やら今考えているアイディアやらを話した。

そんな中、彼が責任者で毎年開催している国際協力募金のバザーのことが話題になった。

今年のバザーのテーマは「エシカル」「SDG’s」。サステナブルを自ら体験できるワークショップと募金が結びつくと面白くなるんだけどね、と。長年取り組んでいる僕らのアップサイクルの経験が、募金活動のなにかの役に立ててもらえるかもしれない。

最近、「SDG’s」や「アップサイクル」の言葉をよく見かけるようになったし、耳にするようにもなった。世間一般に知られるようになった反面、広告のキャッチフレーズのようなうわべだけの流行のようにも感じる。
「SDG’s」や「アップサイクル」を掲げる本人の言ってることとやってることが、ちょっと違うんじゃないのかと感じることが多いからだ。サステナブルを考えているなら、それはやらないでしょ、と思うのである。

さて話を戻します。

彼と久しぶりに会った翌日、エシカルな雰囲気のワークショップの写真があったことを思い出して探してみた。
米国のアウトドア衣料品メーカー、Patagonia社のパタゴニア東京・ゲートシティ大崎店の方が地域のお祭りで出店していたときのワークショップの写真が見つかった。

着古したTシャツから買い物バッグを作るワークショップである。
わざわざ縫ったりはしないからミシンは必要ない。

Tシャツをハサミで切って作るのだ。
バッグの底は切って結んでを繰り返す。
切り口はそのまま。切りっぱなしでも様になるし、むしろカッコいい。
ホツレもしない。

こんなに簡単に作れてしまうのか。
あらためてそう思った。

お恥ずかしながら、まだ自分で作ったことがないので近々作ってみようと思う。着なくなった古いTシャツなら、1ダースは所有しているのだから。

ワークショップの写真をさっそく彼に送った。

着古したTシャツから作る買い物バッグ。もし、今年の国際協力募金のバザー会場でこのワークショップが開かれたら、僕もTシャツを持って参加しようと思う。

着なくなったTシャツから簡単にバッグをつくる法