水資源の消費量を解りやすく伝え、水の管理に役立てようと、オランダ人科学者アリエン・フークストラとトエンテ大学とユネスコの研究者たちが試算したのが「仮想水」だ。暮らしのなかの”見えない水”、つまり食品や日用品などの商品の生産過程で消費される水が仮想水(バーチャルウォーター)と呼ばれている。

ナショナルジオグラフィック誌の付録、「仮想水」によれば、牛肉1キログラムを生産するのに必要な仮想水は、15,497リットルである。家畜が飲む水、飼料を栽培するための水、飼育場の清掃に使われる水である。

ちなみに、ジーンズを1本は11,000リットル。コットン100%の半袖Tシャツは2,900リットル。コーヒー1杯、140リットル。リンゴ1キログラム、697リットル。ハンバーガー1個、2,400リットルといった驚くべき数字だ。

なんだかモノを買うのも、美味いものを腹いっぱい食うのも、すっかり気が引けてしまうわけだが、ミニマリストを目指す、わが身としては無視するわけにはいかない数字である。

★仮想水計算機のウェブサイトはこちら。 

〈ブログ「ホロホロ日記」2011.09.04より転載〉

ジーンズ1本に11,000リットルの水かよ・・【商品の生産過程で消費される水】
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