廃棄物や役に立たなくなった製品を材料として活用し、品質の高い製品や環境価値の高い製品へ作り変える”リサイクルのプロセス”を「アップサイクル(Up Cycling)」と呼びます。

「アップサイクル」は”製品製造段階のヴァージン(新しい)原料”の消費を減らすことで、エネルギーの使用、大気汚染、水質汚染、温室効果ガス排出量などを減少させることにつなげる積極的なリサイクルの考え方です。2010年代に入り、欧米の環境活動シーンにおいても、とくに注目されています。

ナット&カンパニーでもこのアップサイクル・プロジェクトを美術館、商店街、学校、商業施設、企業へ2000年より提案しています。

写真は2009年12月、ゲートシティ大崎にオープンしたアウトドア衣料品メーカー、米国パタゴニア社の直営店のオープンを知らせる懸垂幕。屋外に設置されていたコットン100%のハンドペイントの懸垂幕をバッグにアップサイクルしました。縫製を障害者の自立支援と社会参加に取り組む東京都内の社会福祉法人さんが担当しました。

廃棄→焼却処分されるはずだった懸垂幕が無駄なくバッグに生まれ変わり、一点一点異なった予期せぬデザインが現れてくる喜びはアップサイクルの大きな楽しみです。

ナット&カンパニー・アップサイクルプログラム 懸垂幕アップサイクル【パタゴニア東京大崎ストア】
■ナット&カンパニーのアップサイクル・プログラム

懸垂幕アップサイクル【パタゴニア東京大崎ストア】