1920年代~30年代の古い眼鏡がまだそれほど高価ではなかった1980年代。近眼の僕は、海外のガレージセールや国内のアンティーク家具屋さんを訪ねては、耳に巻きつけるタイプのケーブルテンプル(縄手とも呼ばれている)の気に入った古い眼鏡を手に入れていました。

アンティーク眼鏡のコレクターではないので手に入れた眼鏡は度付レンズを入れて普段使いにします。

とは言っても、作られてから90年ほど経過しております眼鏡は、さらに長いこと使っていますとケーブルテンプルの肌に接する部分の金張りが剥がれ、巻きつる部分の金属が摩耗します。それでも使っていると、やがてそこからポッキリと折れてしまいます。

ここのところ運悪く、使っている眼鏡がそんな具合にポキポキと折れてしまいました。

まぁ古いものなのでしかたがないのですが。でもその中でも使い勝手の良かった眼鏡、1930年代製の英国ALGHA社のもの(写真左)と1920年代製の英国製のものを修理することにしました。

折れたケーブルテンプルを修理してくれるのだろうか?

久しぶりに、お世話になっている町の眼鏡屋さん「メガネナカジマ」さんへ持ち込んで相談したところ、元のような見栄えは無理だけれど、嬉しいことに修理は可能とのこと。2本の眼鏡の修理をお願いして3週間。写真のようにテンプルがバッチリくっついて戻ってまいりました。気に入った道具を長く長く使いたいものにとっては、ほんとうにありがたいことです。

1920年代~30年代の古い眼鏡が2018年の今でも使えるっていうのもすごいけれど、そんな古い眼鏡を修理してくれる頼もしいメガネ屋さんがある2018年の日本も素晴らしいなぁとつくづく感じました。

古い眼鏡のケーブルテンプル修理
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