里山の天水田で自然農の米づくり

こどもの国(横浜市)のお隣の里山に僕らが借りる谷戸の田んぼがひっそりあります。
農薬も肥料も使わない自然栽培。里山から沁み出た水を使う天水田です。

3週間ほど前に台風で稲が倒れてしまわないように、4本から6本の隣り合った稲を束ねて麻ひもで縛りました。田んぼの水抜きも済ませ稲刈りに備えました。

台風対策。麻ひもで縛った稲たち

ところが今年は気候変動の影響なのか、台風はひとつも来ませんでした。いつもこの時期は、台風の動きを心配し、田んぼを気にする毎日なのですが、今年はすっかり拍子抜けしてしまいました。台風が来なくてよかったわけですが。

竹組み。稲刈り。ハザ掛け。美しい米づくり

『稲刈り』は一年の米づくりのなかでも田植えと並ぶメインのイベントです。気の合った仲間たちとの楽しい共同作業。忙しいメンバーたちの予定を調整したところ、今年は平日と週末の二日間で、ゆったりと流れる里山の時間を楽しみながら稲刈りをすることになりました。

平日組の稲刈りは、ハザ掛けの竹を組む作業が同時進行します。段取り良く、そして何よりも美しく。僕らの米づくりは「美しさ」にこだわるのです。竹の組み方はもちろん、紐のしばり方、稲の刈り方、稲わらで稲を縛るまとめ方、7対3のハザ掛けルールなど、美しさを生む仕事をしっかるするようにしています。美しい米づくりは気持ちが豊かになるので、ガサツな自分にとってはとてもいい学びになります。

実ったお米。「栄光」という品種
稲刈り。2023年の自然農天水田