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「ちょっと待って!」と呼び止められた相手は、東急ハンズ渋谷店B1A素材売場のお世話になっているスタッフの方。

バックヤードのたまった「ボビン」(リールとも呼ばれています)を持って帰ってくださいってことでした。

ボビンは我が社オリジナルのリフレクト反射コード、50メートルが巻いてあったもの。東急ハンズさんで”切り売り”販売してもらっている商品です。50メートルのコードがすべて売れてしまうとこのボビンだけが残ります。

ボビンは商品の付属品。だから使い終わったボビンはホイホイ捨てられてしまいます。素材も紙やプラスチックと、チープです。

使い捨てがけっこう気になるほうなので、以前何度もコードの製造メーカに「繰り返し使えるボビンを回収して再利用しませんか?」と相談したことがあるので すが、再利用に提案はあっさり何度も却下され続けました(涙)。手間のこと、回収経費のこと、作業効率のことなど考えると無理だったのかもしれませんね。

まだまだ使えるものがホイホイ捨てられる世の中です。結局、「使い捨てないボビン」を自分で作ることにしました。

自分でデザインするので黄金比を取り入れました。試作品をいくつか製作し、最終的に素材には軽量でリーズナブルプライスで長持ちしそうなベニヤ板を使用。

5年前の2010年から、うちの扱うすべてのコードのボビンを回収して繰り返し再利用可能な「リターナブル・ボビン」に切り替えました。自前のボビンなので、コードを巻く作業は自分ですることになりました。こちらの手間が増えましたが、ゴミが増えるよりは良いでしょう。

使い終わったボビンがホイホイ捨てられる場所の最前線は売り場のバックヤードです。それは東急ハンズ渋谷店B1Aの素材売場でも例外ではありません。

しかし、自分たちの納品したリフレクト反射コードのボビンが捨てられずに戻ってくるのは嬉しいことです。売り場スタッフの高い環境意識と心遣いのおかげ で、リターナブル・ボビンの100%返却回収再利用が実現しています。東急ハンズ渋谷店B1A素材売場のスタッフの皆さん、いつもご協力ありがとうござい ます。

回収したボビンに「リール(ボビン)すてないで!」シールを発見しました。回収再利用を仲間のスタッフへ周知徹底してくれているんですね。お買い物は、こういう感覚の心配りと環境意識の高いスタッフがいるお店を利用したいものです。

ボビンは回収リターナブル。東急ハンズさんご協力ありがとうございます!