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日曜日、朝の7時半。ちょっと長めの自転車ライドを楽しんできた帰り道。駅前商店街は人の姿もなく、ひっそりしたもの。自転車屋さんの前を通り過ぎようとしたとき、見事な”積まさった”が目に入った。

自転車店の廃棄自転車を回収しているようである。この積みっぷり。そのまま通り過ぎるわけにはいかない。でしょ。

回収作業を手際よくこなしている金髪青年に「おはようございます!」と、調子よく声をかけた。彼は笑顔を見せて、作業の手を止めた。「おはようございま~す!」と気さくに挨拶を返してくれた。まるで昔から知っている自転車仲間のようにフレンドリーな感じでね。

「この自転車はリサイクルするんですか?」と尋ねると「発展途上国へ輸出するんですよ」と教えてくれた。契約している自転車販売チェーン店を回って廃棄自転車を回収し輸出するのが彼らの仕事だという。「多くの自転車はこのまま輸出するんですよ。それを現地の輸出国で修理して。そのほうが工賃が安いですからね。」なるほど。

10分ほどの立ち話で廃棄自転車回収目線のいろいろな話しが聞けた。自転車業界の廃棄自転車、リサイクルの仕組み、為替変動による大変さなどなど、オフレコ話も含めて興味深い話をいろいろと。ライド帰りの思わぬ有意義なひととき。仕事の邪魔をしたことを詫びて金髪青年と別れた。

帰り際、荷台の平積みされた自転車を数えてみた。1山、30台超の自転車か。これが2山、3山、4山と増えるわけだよね。

芸術的な積まさった自転車をもう一度しっかりと眺めた。

「すみません!写真撮らせてもらっていいですか?」

見事に積まさった「廃棄自転車」たち
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