日本マウンテンバイク協会の依頼で25周年アニバーサリー・バンダナを製作した。デザインはクリエイターでサイクルサッカーフリークの田中斉さんが担当。

で、僕の知る懐かしい協会設立エピソードを少し。
日本マウンテンバイク協会の発足は実は1984年である。日本で初めて開催されたマウンテンバイクイベントとして歴史に刻まれたBE-PAL「水上ダウンヒルミーティング」の開催が協会発足のきっかけをつくった。初代会長は当時のマウンテンバイクの伝道師、東京世田谷の自転車専門店「ワイルドキャット」店主の故平木さんが勤め、平木さんを取り巻く日本のマウンテンバイク文化のパイオニアたち3名が加わり、協会は4人のメンバーでスタートした。

あのトム・リッチーやチャーリス・ケリーが「水上ダウンヒルミーティング」に来日したのは日本マウンテンバイク協会とサンツアー・アメリカの河合さんの大きな功績があったからである。1984年当時のマウンテンバイク界は村のようなもので、国境を越えてマウンテンバイカーたちは強く結び、とっても熱く、とっても仲が良かった。

そんな日本マウンテンバイク・シーンの原点「水上ダウンヒルミーティング」の雰囲気を知りたければ、古本屋で古い「BE-PAL」か「フィットタイヤ・フライヤー」に掲載されたイベントリポートを見つけるか、イベントに参加した貴重なオールドスクール・マウンテンバイカーを探しだすかしか方法はないだろう。

道具も遊び方も日々進化を遂げきたマウンテンバイク。いつしか道具も遊び方も多様化し、楽しみも市場規模も大きくなった。マウンテンバイク遊びの心をどこかに置き忘れてしまって、自転車ビジネスに精を出す人たちもいる。

僕の1980年代から付き合いのある古い友人たちの多くは、時代を経ても変わらないマウンテンバイク文化を継承する何とも居心地が良い連中ばかりである。彼らがいまだ現役でマウンテンバイク遊びに夢中でいる姿はとっても心強いのである。

日本マウンテンバイク協会25周年記念バンダナ

日本マウンテンバイク協会25周年記念バンダナ
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