世界各地で紛争や戦争が勃発し、自然災害による被害も頻繁に発生。政治の腐敗や不正も次々と発覚。世の中、ちょっとおかしな方向に進んでいるような状況では、心穏やかに暮らすという呑気な気分にもなりません。

すったもんだのあげく強引に開催された感のある「東京オリンピック」は今は昔。あったことすら忘れています。

オリンピックで何か変わったことがあるのかと考えてみると、樹木が伐採されて自然が減って、コンクリートのスポーツ施設が残っただけ。準備段階から不正にまみれ、自然は壊され、税金がスポーツ振興と国民のために有効に使われれず、利権のために無駄に使われてしまったのではないでしょうか。

早朝のサイクリングで立ち寄る世田谷区大蔵運動場公園に東京オリンピック2020の「レガシー」が設置されていました。「コケシ」と「馬術競技の障害物」です。公園の広場の隅に設置され、場違い感が否めません。

「オリンピックのレガシー」と言われてもね、公園のこの場所に設置するセンスってどうなんでしょう。美観もね。

ちょっとこれはないんじゃないの?

「オリンピックのレガシー」を出現して間もなく、僕は世田谷区へ意見を投稿しました。

僕の意見は長いこと無視か放置かされていたようですが、久しぶりに立ち寄った公園で、「レガシー」と説明看板が撤去されていました。理由は定かでありませんが、大蔵運動公園の景色は東京オリンピック以前に戻りました。

公園の体育館入口前にはある「レガシー」の東京オリンピック2020キャラクターのほうは、引き続き設置され、なんとも言えない存在感を醸し出しています。

どうもこのキャラクターが好きになれなのは、デザインの幼稚さ、つくりのチープさ、周囲の緑や建物との違和感を感じてしまうからなのです。

レガシーが汚れてくたびれた姿にならないうちに、地祇の引っ越し場所が決まることを願っています。

レガシーとは「次の時代に受け継がれていく遺産や伝統、文化や目に見えない仕組みなど」を意味します。

東京オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページを覗いてみると、『大会を通じて生み出された様々なレガシーを発展させ、「未来の東京」の実現に向け、歩みを進めていきます。』との声明文と東京オリンピック2020レガシーレポートを確認できます。

東京2020レガシー|東京都の取組|東京2020大会開催準備|東京都オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ

東京オリンピック2020は準備段階から、お金の使い方が杜撰で不正に満ちたものでした。本来のスポーツの祭典が政治とビジネスに利用されたばかりか、僕らの収めた税金の多くがオリンピックに投入されました。

政治と金の問題も、国の政策も、国が関わる国際イベントも、僕らの税金が無駄に使われることを許してはいけません。

税金の使い道に無関心ではいけないのです。

自分は税金を福祉や子育て、賢明な経済政策に正しく使ってほしいので、国会中継を聞いて国や行政や政治家たちの税金の使い方を監視もするし、文句や意見があれば必ず伝えることもしています。

自転車の環境整備にももう少し多くの税金を使ってほしいものです。

東京オリンピック2020のレガシー