2月の北海道は数十年ぶり。
空から眺める日高山脈、十勝平野はただただ美しいです。
この厳しい冬の大地に、日々生活する人がいることを忘れてしまいそうな景色です。
1週間ほど北海道帯広に滞在しました。
最低気温、氷点下20℃を下回る強烈な寒さ。昼間でも氷点下10℃前後。そんな日が続きました。
快晴の空にピリッと透明な空気。寒さが肌を刺します。
こんな寒い朝でも、雪の上を歩いて出かけたくなっちゃうのは、美しく澄んだ冬風景のせいなのかもしれません。
中途半端じゃない寒さ。
いままで思ったことはありませんでしたが、気持ち良いと感じました。
帯広の2月はなかなか良い季節です。
滞在中はほぼ毎朝、雪道を歩きました。
新雪には動物たちの足跡。先を越されてしまったことを悔やむ日も。
小川に沿って歩くと朝7時には店を開けている早起きパン屋さん「麦音」があるので、そこでひと休みします。
カフェスペースに腰を下ろし、昔懐かしいクリームパンをほおばり、無料サービスのコーヒーを一杯頂きます。
平和なひとときです。
麦音の素敵な建物と開放的な庭。広い駐車場。地元の人がひっきりなしにパンを買いにやってきます。
帯広では雪のない時期は自転車で移動します。今回はウィンターシーズン用のトレッキングシューズが雪道の”移動の足”。
のんびり歩いても1時間はかからない場所に「緑ヶ丘公園」があります。動物園や美術館、児童会館や記念館などが隣接する公園です。原生林も少し残っています。キタキツネやエゾリスなどの野生動物たちとも遭遇します。ソリで遊ぶ元気な子どもたちもいます。
グースダウンのジャケットを着こんでそれなりの装備で歩くけば快適です。顔面を刺す寒さはマスクをすれば大丈夫です。
歩くと靴底から聞こえるキュッ、キュッ、というパウダースノーの音。気持ち良いです。
公園の屋外ステージにBMXライダーを見つけました。
フリースタイルの練習をしていました。
当然、声をかけました。
なんと、札幌の自転車ショップ「サムズバイク」に出入りしている方。共通の知り合いがサムズバイクでした。ご縁があるものですね。
タツさん、BMXフリースタイル、頑張ってください!
帯広の駅前の「とかちプラザ」という公共施設まで歩きました。
開放感のあるロビーからは空が見えます。
ここはパスワード付きのフリーWi-Fiが使えるので便利です。
緑ヶ丘公園から西へ、2ブロックほど歩いたところに老舗レストラン「ランチョ・エルパソ」があります。今回は食事はしませんでしたが、ここでソーセージやハムのお土産を調達しました。
個性的なたたずまいのランチョ・エルパソです。
帯広での1週間は瞬く間に過ぎました。用事を済ませ、札幌経由で東京に戻りました。
2月の帯広、けっこう楽しめる季節だなあと思いました。気に入りました。
ファットバイクがあるともっと行動範囲が広がり、もっと楽しめる町だとわかりました。